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【燃えろ!!デブ野球】第9回「考えるな、食え!おかわり君の満塁弾から学んだ夜」

燃えデブ第9回は現役最多の本塁打王6度!あの世界の王を超える16本の満塁弾をかっ飛ばした中村剛也

いつの時代も野球とサッカーの両立は家庭と仕事の両立くらい難しい

スカしたカフェのランチにはなぜかアボカドが入っている。

 俺はあんなものを目の前にランチミーティングとかほざくようなライターにだけは絶対なりたくない。と言うわけで、この連載サイトの担当編集・H氏と昼飯のトンカツを食いながら打ち合わせをしてきた。しかも巨大シュウマイ付きだ。メニューには「プリプリ・フワフワ・大粒」と書いてある。例えばオフィスで午後2時に「今日はプリプリ、フワフワ、大粒だよね!」なんつっていきなり隣のデスクのOLさんに向かって叫んだら恐らくセクハラで告訴されるだろう。もはや何のコラムだか分からない書き出しで、今週も『燃えデブ』が始まった。

 本当ならば今頃、東京ドームでの急な選手インタビュー取材が入らなければ大阪でJリーグの試合を見ているはずだった。いつの時代も野球とサッカーの両立は家庭と仕事の両立くらい難しい。これを公表するのは初めてだが、俺はセレッソのサクラソシオ(ファンクラブ的なもの)に加入している。「24歳無職、収入源は親からの仕送り」という文字にするとかなり終わりかけの時代、長居スタジアムでぼんやりサッカーを眺めるのが唯一の社会との関わりだった。その時の恩返しとして年間3000円払ってソシオに入ったわけだ。ちなみに今夜の現地イベントは「DAZN加入者にたこ焼き無料サービス」である。なんてワクワクする響きだろうか。トンカツ、シュウマイ、たこ焼き。ハイおかわり!

おかわり君にナベQがしたアドバイスは『どんどん食え』

 例によってかなり強引な流れだが、今回取り上げるのは埼玉西武ライオンズの“おかわり君”こと中村剛也である。公称は175cm、102kg。本人の好きな言葉「おかわり」がここまで浸透するとは、まるで中邑真輔の「イヤァオ!」に匹敵する言語センスだ。現役最多の本塁打王6回、打点王3回と21世紀を代表するスラッガーのひとり。NPB通算357本塁打(17年終了時)は阿部慎之助、村田修一に次いで現役3位である。ここでベストスリー全員わがままボディじゃねえかと気付いて、やはり長距離砲にはある程度の体重が必要なのか…という燃えデブ論が証明された格好だ。

 元西武監督で現西武シニアディレクターの渡辺久信氏は自著『寛容力 ~怒らないから選手は伸びる~』(講談社)の中でおかわり君について、「彼は厳しく接して伸びるタイプじゃない。持ち上げるというか、のびのびやらせたほうが力を出すタイプ」と語っている。その意外な足の速さを絶賛し、「彼は身の軽い肥満体なのですよ」なんて上機嫌で褒めるナベQ。さすが怒らないで伸ばす指導法だ。さらにデーブ大久保が現役時代に首脳陣から体重を減らせと命じられ、「減量したらパワーが出ない」と思いつつダイエットしたら本当に打球の飛距離が落ちてしまったことに触れ、おかわり君にはこうエールを送る。

「痩せるなんて考えるな。どんどん食ってパワーをつけろ」

 ブルース・リーの「考えるな、感じろ」じゃなくて「考えるな、食え」的な発想。短所をなくすよりも、長所をグイグイ伸ばす。ボールをグングン遠くへ飛ばすことにこだわってほしい。そんな指揮官ナベQの心遣いによって、中村は2008年に前年7本塁打から一気に46本まで数字を伸ばし初のキングに輝く。それからは規定打席にさえ到達したら常に本塁打王獲得、通算満塁アーチ16本はあの王貞治を上回る歴代1位という凄まじい成績を残し続けるが、34歳になった昨季は27本塁打に終わり、初めて規定到達しながらもタイトルを逃した。同じチームに同タイプで176cm、108kgのぽっちゃりスラッガー略して“ぽちゃスラ”山川穂高というニュースターが出現したこともあり、35歳になる今季はおかわり君にとって勝負の1年になるはずだ。
 
 最後は阪神の糸井嘉男が、中村剛也を絶賛した伝説のひと言で終わりにしよう。

「オニギリ君はすごい」

 いや、それはおかわり君だ糸井さん。

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