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アイスクリーム業界でジェラートがブームの予感! 改めて知りたい、ジェラートとアイスクリームの違いとは?

奥が深~いジェラートの世界をシズリーナがご紹介するわ!

コンビニではジェラート推しの商品が増えているわ

 10月に入り、朝夕は秋の訪れが感じられる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
 年間2,000種類以上のアイスクリームを食べ歩いているアイスジャーナリスト・シズリーナは、コンビニで秋の新作をチェックするのが日課になっているわ。コンビニのアイスショーケースを見ていると、限定のフレーバーよりも、目に付くのが「ジェラート」というワード。
 今まで、アイスクリームやソフトクリームをパッケージのフロント部分に出す商品が多かった中、最近ではジェラートという言葉を商品名や製法にまで取り込む企業が増えています。現在コンビニに並んでいるジェラート推しの商品、「アイスの実」「とろけるくちどけメロンジェラートバー」「ジェラートマイスター」など、ジェラート関連ラインナップが徐々に増えはじめているわ。



 とろけるジェラート製法で作られた「アイスの実」(江崎グリコ)の表面はパリッパリ、中身が口当たりなめらかで口どけの良いアイスになっていました。



 次に、セブン-イレブン限定のジェラートアイスバー「とろけるくちどけメロンジェラートバー」(赤城乳業)。こちらも口どけなめらかで、口に入れた瞬間赤肉メロンの芳醇な香りが口の中で甘噛みしてきます。また、喉がイガイガするほど濃厚なので水分が欲しくなるほど本格派なジェラートアイスバーね。



 最後に、コンビニジェラートの中で一番おいしかったのが「ジェラートマイスター」(ロッテ)。毎年このシリーズは前触れもなくアイスショーケースに登場するけど、突然姿を消すのでアイスマニアの間では、幻のアイスとも言われているわね。「ジェラートマイスター」のにくいところが内蓋に書かれている「ジェラートをおいしくたべる3か条」。

この指示通りに食べると、「ジェラートマイスター」の虜になること間違いなし。

ジェラートに関する疑問を解決するわ

 皆さんには、ジェラートの世界をもっと知って欲しいので、イタリアンジェラートショップの楽しみ方をまとめたわ。ジェラートショップへ行かれる際は、参考にしてみてくださいね。

①そもそも、アイスクリームとジェラートのちがいは?

 実は、ジェラートもアイスクリームも同じ意味で材料もほぼ同じなんです。しかし、日本では法令によって細かく分類され、乳脂肪分が最も高いものをアイスクリームと呼び、それ以外はアイスミルクやラクトアイス、氷菓に分類されます。ジェラートは、アイスミルクに分類されるため、アイスクリーム≠ジェラートとなります。アイスクリームとジェラートには、それぞれに良さがあり、アイスクリームなら、ミルクの風味をたっぷり味わうことができます。それに対して、ジェラートは、なめらかな口当たりと、濃厚な素材の味わいや香りを楽しめます。

②ジェラートの盛り方ってどれぐらいの種類があるの?

 スパチュラ(盛り付け用スプーン)でジェラートをバットの中で巻き上げてからカップやコーンに盛り付けます。大きく分けて盛り付け方には5種類あります。一番定番の盛り付け方が、横から見てローマ字の「G」になるように盛り付ける「G盛り」やスパチュラを巧みに使いながらバラの花をイメージして作られる「バラ盛り」。他には、カップに隙間なく盛り付けられる「スプレット盛り」だったり、アイスクリームディッシャーでジェラートをスクープして盛り付けられる「丸盛り」。盛り付けた後に色々と食材をアレンジして上に乗せる「デコ盛り」などインスタ映えする盛り付けも最近では多くなりました。

③食べたいジェラートに迷ったときは?

 本場イタリアでは、「ピスタチオ」「チョコレート」「ベリー系」「ミルク」の4つのフレーバーがないとジェラテリア(ジェラート専門店)として認められないぐらいお店によってはこだわりのフレーバーがたくさん用意されています。ショーケースの前で迷っているのであれば「テイスティングってできます?」と聞くとさせてくれます。どれにしようか迷っている時間が楽しいのもわかりますが、ぜひやってみましょう!

④おいしいお店の見分け方を教えて!

 テイスティングをすれば、ジェラートに対するお店の思いがわかります。ジェラートはとても繊細な生菓子です。環境や素材で機嫌を損ねたら人間と違い悪くなる一方。味や色、食感、香りがとても繊細とされているのが「チョコレート」と「ピスタチオ」です。「チョコレート」はとても不向きな食材で、細かくペースト状にしてからホワイトベース(ジェラートの素)に混ぜ合わせないと食感を損ね、細かいバターのような結晶が舌の上をザラつかせてしまう。テイスティングをして、滑らかで香りの良いジェラートを作っているジェラテリアは製法にもこだわって作っている証拠です。「ピスタチオ」は香りと色をみてください。テイスティングをする際に必ず香りのテイスティングをしてから口へ運ぶのが基本です。香りが強く、色が白っぽい「ピスタチオ」を提供するジェラテリアは、素材にこだわっています。

いかがかしら? これら4つのことを頭に入れながら、ジェラートショップを訪れるとジェラートがより好きになるかもしれないわ。恥ずかしがらずにお店の方とコミュニケーションをとってみましょう。もしかしたら、サービスをしてくれるかもしれないわ!

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<プロフィール>
シズリーナ(アイスジャーナリスト)
年間2,000種類以上のアイスクリームを日本全国食べ歩く、アイスクリーム批評家であり、ジェラートの楽しみ方や市販アイスを美味しくさせる方法がインスタグラムで話題になっている。
自宅には業務用ソフトクリーム製造機を二台保有するほどソフトクリーム好きな一面もある。
シズル研究所:https://sizzlelab.officialsite.co
インスタグラム:https://www.instagram.com/sizzle_feeling426

シズリーナ・KENJI