Fashion

コーディネート編、シルエットに差を付ける~緩/急~

こんにちは、ぞのです。この前の記事のシルエットについてもう少しだけ言及していきたいと思います。
前回、前々回と優れたコーディネートには緩/急のバランスがあり、ポチャメンは体のラインが緩なのでそのバランスを5:5より急に寄せた方がバランス良く見えやすい、という話をしました。
 

名前を緩/急にした理由

世間ではこのバランス以外にも色々な言葉や視点でコーディネートのバランスが言及されていますが、緩/急という名前にしたことにはポチャメンが緩のラインを持っている以外にも理由があります。
まぁ理由も何も緩急という言葉そのままです、緩/急両方があって初めて緩急という言葉が成り立つように、それを再現すべく部分間に差を付ける事が緩/急コーディネートの肝です。
更にポチャメンは平均的な体型より体のラインにもイメージにも緩急があります、私はポチャメンのコーディネートのバランスを体現するのに緩/急はぴったりな言葉だと確信しています。
前回ポチャメンはシルエットが緩のラインだという話をしたので、シルエットに照らし合わせて改めて、差を付ける、という部分に焦点を当ててみましょう。
 

ポチャメンの特徴

まずポチャメンをポチャメンたらしめている部分を明らかにしましょう、それはお腹周りです。
ポチャメンによって太り方が微妙に違っていて、洋ナシ型やリンゴ型など様々ありますが、お腹周りのサイズが大きいというのは世界共通です。
体の中心で栄養も行き届きやすく、そこにお肉が蓄積されていくのも当然ですね、では蓄積されにくいところはどこでしょう?
それは中心ではなく外側、つまり末端のパーツです。
頭(顔、首)、手(首)、足(首)は体型に左右されにくく、お腹周りは常人と倍近くの差があっても、元々の骨格の差がなければ顔や手足は差がさほど出ない部分です。首、手首、足首三首と呼ばれていて、ファッションにおいて重要な要素です。ここをどう表現するかは大きなコレクションなどでも特に意識されているのが伺えます。

常人とは一線を画す中心部の大きさ、常人とさほど変わらない末端のサイズ、ポチャメンは全てが大きいものと思われがちですがその二つの要素が合わさっているのがポチャメンの特徴です。そして今回の記事の肝と言えるのは他人と差が出ないこの末端のパーツでもあります。

お腹周りを中心に曲線を描いた大きなポチャメンのシルエット、そしてファッションでの生かし方はその大きな体を引き立てる事にあると考えます、つまりは『緩急を付ける』という事です。
何故かポチャメンの間では大きさを引き立てる為に大きいパンツに大きいパンツを合わせる、というアプローチを良く見ます。
しかし実際は真逆で、考えなしに大きいもの同士を組み合わせるのは適切ではありません。
 

緩急ナシ/アリを比較する

例えば大きいパンツに大きい靴を合わせるとなると、元々大きい部分のお腹周りは緩のシルエットにするのは仕方ないとしても、隣り合ったシルエットで急を表現しやすい末端部分まで緩にしてしまうと下半身のシルエットがやたらと緩くなってしまい、隣り合った比較対象同士が大きいと全体的に横幅が大きく見えて、相対的に縦の長さが短く写るせいで子供っぽい印象になってしまいます(一応解決方法はありますが話が逸れてしまうので今回は省力します)。

立ち姿である以上、特に下半身は組み合わせ次第でダイレクトにスタイルや大人っぽさに直結してしまうのです。だからこそ緩/急の急の部分が必要というわけですね。
 

やっぱり緩いアイテムも欲しくなるもの

一応言及しておきますが、この例だとトップスやパンツはどちらも緩くしてはいけないように取られるかもしれませんが、そうではありません。
元々中心部はサイズが大きいので、緩/急どちらでも最大値と最小値に差が付きにくいというだけで、トップスを緩にしたかったらパンツを急のすっきりとしたシルエットにしたり、パンツを緩にしたかったらトップスは体のラインを拾い過ぎない程度のジャストサイズにしたりすれば上下巻で緩急がついてコーディネートのバランスが良くなります。差が付きにくくても隣り合った部分同士に意識的に緩/急を付けるだけで印象がガラッと変わるので色々なアプローチを試してみてください。

ちなみに元々の体のラインが緩なので、結局上下急シルエットのアイテムにしても多少緩/急が付きます。やはりポチャメンのファッションには緩急がついて回りますね。

元々大きいお腹周りを活かすには全体的にシルエットがすっきりして見える末端部分は急の要素として処理する事で体格と比較して緩急が付きやすく、持ち前の大きさを活かしつつ全体像を簡単に大人っぽく見せられます。
春夏は特に簡単で、暖かい時期は自然に末端の手首や足首が露出するコーディネートは自然に生まれます。ポチャメンが大好きなTシャツやハーフパンツなどは末端が露出するので、涼しさもありますが自然にポチャメンアイテムとして親しまれるのも納得です。
まだ緩/急のバランス感覚が染みてないうちは締められるところは締めるように意識するのが良いでしょう。
 

締めの小言

アイテム、文化、素材、色柄、などファッションには様々な視点で見た時の緩/急がありますが、目に見えてわかりやすいシルエットに焦点を当てて緩/急のバランスを意識してみてはいかがでしょうか?
この記事で読者のポチャメンの皆さんの視野を広げられたら幸いです、ファッションの可能性を楽しみましょう。それではぞのでした

ぞの プロフィール
「デブでも、デブだからこそ」の両方の考えを持って世のデブをオシャレにしたい非デブ。
研究の為に大きい服を購入して知人のデブに着せてデータを取るほど「デブ×ファッション」の可能性を信じていて、ファッションからその人となりを考えるのが最高のコミュニケーションだと思っている。