ポチャメン最大の敵 「汗」「臭」対策はできているか!? 【後編】
春→夏!! 脱「汚DEBU」メソッド教えます
「ポッチャリ=臭い」そんな方程式をカットアウト!
満員電車に乗るときにイヤ~な顔をされないために
〝必要なこと〟は一体全体なんなのか!?
ニオイと汗のスペシャリスト・五味常明先生が集中レクチャーします!
カラダを変えれば、人生はバラ色に薫る……かも!!
レクチャーしてくれたのは
生理的に無理には理由があった!
別名「つわり臭」と呼ばれるミドル脂臭は女性をムカムカさせる!
男が気付きにくい汚臭
それが加齢臭とミドル脂臭
夫が、彼が、同じ部屋の中にいるだけでツライ。女性が胸のムカつきを訴えるくらい不快なことから「つわり臭」とも言われるニオイ…それは「加齢臭」「ミドル脂臭」と呼ばれる厄介なニオイだ。
加齢臭を放つメカニズムは汗とは異なり、皮脂腺や皮膚などから放出される皮脂がニオイの元となり、酸化することにより悪臭を放つというもの。垢や剥がれた角質(皮膚を構成する組織のひとつ)が角栓をつくり、毛穴や皮脂腺を詰まらせてしまうと、皮脂腺の中で活性酸素が発生。皮脂が活性酸素により酸化してしまい、脂肪酸やアルデヒドといった体臭を出す成分を作ってしまうという。この酸化の過程では、汗のニオイの原因ともなる過酸化脂質を発生してしまい、ますます体内の酸化が進み、強度のニオイが生まれる……と、悪循環が起こってしまうこともあるという。ちなみに加齢臭の原因とされる「ノネナール(不飽和アルデヒドの一種)」は、油臭くて青臭い、なんともいえない不気味な香りを放出する。
もうひとつの厄介な臭い「ミドル脂臭」は、30代~40代男性に多く見られる悪臭。これは主に耳の後ろ~首の後ろ周辺から臭いが出る汗のニオイで、原因となる「ジアセチル」は、使い古した油のような、口臭や足臭にも似たエゲツナイ香りを発することがあるという。このミドル脂臭はとくに女性に不人気なのだが、その理由には「本人が気づきにくい」ということがあげられる。「カラスの行水」的な入浴を行う男性はとくに、耳周り、えりあし、首の後ろの、ミドル脂臭が出やすい部分をテキトウに洗ってしまうことが多く、また、鼻の逆サイドにあるため自分自身が発する汚臭に気付かないことが多いというのだ。
電車の中で、急に隣の女性が席を移動した。会社帰りに女子をカラオケ店に誘うとイヤな顔で断られる、社用車で仕事に行く際、自分が乗る車に女子社員が乗ろうとしない――そんな時は、もしかしたら加齢臭やミドル脂臭が問題かもしれない。親、姉妹、信頼できる女性の友人に「少しでも臭かったら、頼むから教えてくれ!!」と、土下座のひとつもしておくといいかもしれない。
オススメ制汗剤・デオドランド剤
汗のベタつきを拭き取り、ニオイの原因となる菌を殺菌。
不快な臭いを発生元から抑え、さっぱりとした使用感が続く。
ワキガや汗臭に効果的な、殺菌成分と制汗成分を配合したデオドラントアイテム。
ワキに塗りやすいロールオンタイプ。
汗と皮脂を吸収する「スムースドライパウダー」を配合。
サラサラ肌が持続し、ベタ付きがちな夏場でも快適!
体のニオイに有効なミネラルイオンを配合。衣類から30cmほど離し、
軽く湿り気を帯びる程度にスプレーすれば、洗濯するまで消臭効果が持続!
格安派は手作り「ミョウバン水」!
簡単に作れる&優れた殺菌力で、消臭のために愛用する人が増加中のミョウバン水。
汗を抑える効果もあるので、夏場は小分けボトルに入れて鞄にINがスマートだ。
作り方は1.5Lのペットボトルに市販のミョウバン(焼きミョウバン)50gを入れ、水を満タンに入れてよく振り、1日放置するだけ(冷蔵庫に入れて保存を)。
タオルやガーゼに付けて身体を拭いたり、直接肌にスプレーして使おう。
買うのも手作りも面倒な人は レモンタオル!
洗面器にお湯を張り、レモン汁をひと垂らし。
そのお湯を使ってタオルを濡らし、ジプロック等に入れて持ち歩き、汗をかいたときに身体を拭くようにすると、臭いが抑えられ、さらにレモンの爽快感で集中力UP!!
昨日のお肉が今日の体臭
肥満と加齢臭。
この2つは切り離せないダメ~な関係
己が太っている理由を上げろ。そう言われて「肉好き」「野菜嫌い」「お腹いっぱいになっても食べ続けてしまう」……そんな生活習慣を上げるポチャメン諸氏も多いことだろう。ずばり五味先生によれば、食の習慣と臭いは切っても切れない関係にあるという。
焼き肉やステーキを腹いっぱい食べた翌日、体臭や便のニオイがいつもよりキツく感じた人も多いことだろう。肉類には動物性のたんぱく質が含まれるが、これらが腸内で分解されると刺激臭が生まれやすく、さらに動物性の脂質が分解されると、皮脂腺から酸性臭が出やすくなってしまうという。ゆえに、肉ばかり食べている人のニオイが臭くなるのだ。
また五味先生によれば、加齢臭の原因となるノネナールを抑えるためには、ビタミンCやビタミンEを豊富に含む野菜や果物が必要になるという。これは野菜に含まれる食物繊維が腸内で生まれたニオイ分子を吸着し、便とともに排出してくれるためだとか。
和食をメインとし野菜類をふんだんに盛り込んだ、健康的な食生活。これこそが、ニオイを軽減し、モテるボディを手に入れる第一歩となるのである。
目にも耳にも臭い イメージ臭
清潔感はモテの極意
不潔なデブはただのデブだ!
『イメージ臭』――こんな言葉を聞いたことがあるだろうか。ヨレヨレのトレーナー、伸びまくったスウェットパンツ、垢で汚れたカッターシャツ、猫背、ガニマタ、脂ぎったヘア、覇気の無い表情――こうした“ダメ”な見た目から、人間(とくに女性)はニオイを連想し「臭そう!! というか臭い!! 」と、本当は臭わないかもしれない汚臭をイメージから感じ取ってしまうのだという。こうしたイメージを覆すためには、むろん、見た目を変えるしか方法はない。「ポッチャリだから、だらしなくてもいい」そんなルールはこの地球上のどこにも存在しないのだ。
また、夏場など汗をかきやすいシーズン・場所では、シャツやアンダーウェアの替えを用意し、常に清潔でいることを心掛けることも大切だ。ニオイは個性のひとつであるけれど、その個性により他人に不快感を与えてしまっては、人として終わってしまうことになる。
ちなみにニオイをより抑える汗の拭き方は、乾いたタオルで1度汗をぬぐってから、濡れたタオルで皮膚に湿り気を残す程度に軽く拭く「二段階拭き」だという。汗を乾いたタオルで拭いてしまうと、熱を下げようとしてどんどん汗をかいてしまうため逆効果。肌に水分を適度に残し、身体を冷やしながら、ニオイの原因(水溶性であることが多い!!)を取り除く作業を同時進行するのがマストなのだ。
太っていることは愛すべき個性になる。しかし、臭くていいわけではない。このことを頭に刻みこみ、「匂わないポッチャリ♡」を目指してみよう!
「汗」「臭」対策のため、ポチャメンが今日から食べたい食材ベスト4!
1位 メカブ
食べ始めて1週間で消臭効果が発揮されるという救世主。
1日の摂取量は100gがマスト!
毎日の食習慣に取り入れてみよう。
2位 納豆
納豆、味噌、豆腐といった大豆製品は、抗酸化作用がある成分が豊富に含まれるため、臭い対策にバツグンの効果を発揮。
3位 ヨーグルト
腸内環境を整える効果のあるヨーグルトも、体臭を改善するうれしい食材。
ビフィズス菌を食べ、腸内の善玉菌を増やそう。
4位 抗酸化作用のある食品
アボカド、キャベツ、セロリ、ホウレン草、大葉、にんじん、ピーマン、タマネギ、蕎麦……こうした抗酸化作用の食品も臭いに効く!!
「無理!」な人は…
飲み物だけでもチェンジしよう!
コーヒーを緑茶に!ビールを赤ワインに!
「肉NG!? 野菜中心!? そんな食事は精神的にムリ!!」―
という人は飲料を改善!! 緑茶と赤ワインの抗酸化作用に期待だ!!
ワキガ・体臭・多汗治療のスペシャリスト
医学博士・五味常明先生
1949年、長野県生まれ。一ツ橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。
体臭多汗研究所も設立。著書多数。TVや雑誌でも活躍中。