Lifestyle

TKO木下隆行さんインタビュー! 「ええ男になりたけりゃデブれ。」

ぽっこりお腹は最高のモテポイント。
ぶさイリッシュな俺が言うんだから間違いない。
だから…ええ男になりたけりゃデブれ。

きのしたたかゆき

お笑いコンビ『TKO』のボケ担当
1990年に松竹芸能へ入りデビューし、朝日放送「新人グランプリ」新人賞などを受賞。ブログ『ブサイリッシュな日々。』では自身のその日のコーディネートを紹介することも多く、オシャレポチャメンとして高い評価を得ている。

ポッチャリ界のオシャレ番長的ポジションを確立されている木下さん。今日のコーディネートも自前だそうで。

「はい、ちょっとウエスタンっぽいイメージで、『キャリー』っていうブランドで揃えてます。こういうツバ広のストローハットは今まであまりチャレンジしたことなかったんですけど……我ながらけっこうイケてますね(笑)」

身長183㎝と大柄で、25年前のデビュー当時は体重70㎏ほどしかなく、イケメン芸人で通っていたそうですね?

「20代の頃はキャーキャー言われてて、バレンタインデーに3000個チョコが届いたこともありました。でも年々どんどんデブっていって(笑)。それで一時期はオシャレへの意欲も薄れていたんですけど、最近はまたファッションへの情熱が戻ってますね。ポッチャリ体型って、汗臭そうとか不潔そうとか見られることもありますけど、実はそれらのマイナスイメージってファッションで全部、払拭できるんですよ。服装が一番最初にセルフプロデュースしやすい部分だし、初めて出会う人に"僕はこういう人間なんです"って伝えるプレゼンの資料のようなものだとも思ってますね」

けれど、失礼ですが痩せていた頃の体型に戻したいとは思わないですか?

「それね、強がりでも何でもなくて、ホンマに一切思わないんですよ。ポッチャリならではの"モテの味"を知っちゃってますから。ぽっこりお腹はむしろ武器ですよ。頭がええとかスポーツができるとかと一緒で、言うなればひとつの強み。特に大人の女性からのウケは抜群ですよね。ほら、女のコって10代の頃はジャニーズさんとかにハマって、20歳前半ぐらいでEXILEさんとかのワイルド系にハマったりするでしょ。でも25歳を過ぎたころからハマるのはデブなんですよ」

確かに本誌のリサーチでも、アラサー女性ほどポッチャリ男性を好きな傾向が強いことが判明しております!

「たぶん女としていろんな経験をして、大人になって、最終的に辿り着くのがデブのやさしさ溢れる、包み込むような体型なんでしょう(笑)。だからね、僕にとってファッションって、このおデブ体型を隠すためのものじゃないんです。むしろこの体型をいかにオシャレに、かっこよく、かわいく見せるかってのがポイントなんですよね」

ただファッションに興味なかった人が、木下さんのようなオシャレコーデをするのは、かなり勇気がいりますよね。

「最初はそうですよね。特に僕らのような体型に合ったファッション誌も参考書もなかったから、どこで買えばいいかわからないってなるんで、入り口が一番難しい。だから僕は今までは、表参道とか原宿とかの街を歩いてるときに、同じようなポッチャリ体型のオシャレさんをウォッチングして参考にしてたんですけど、『ミスターベイブマガジン』みたいな雑誌はもっと早く出てほしかった(笑)。ともかく話をまとめると、ええ男になりたきゃ太れってことです(笑)。人として重み、深みが出ますからね。オシャレなデブは、大真面目にけっこうモテますよ」