Mr.Babeファッションの流儀【元プロバスケ選手の社長・平地大樹】
努力、忍耐、そして根性。こうした体育会系な教育を「否」とする風潮が強くなってきた現代日本において、徹底した指導と体育会系なシステム創りで企業を躍進させている男、それが株式会社プラスクラス代表取締役・平地大樹さんだ。元プロバスケ選手でもある平地さんのその熱い思いは、9月26日発売の『Mr.Babe』本誌【Beautiful Life】で語られるのでこうご期待! なわけで、今回は平地さんのファッションへのこだわりについてお話をお聞かせいただいた。
私生活も仕事も『かっこいい』は大切
体形を生かすファッションを心掛けているという平地さん。会社には基本、カジュアル&ラフなファッションで通勤し、スーツを着用することは稀とのこと。しかし“遊び着”となると別なのだという。
「私服だと『オシャレ』とは言ってもらえるけど『かっこいい』って言ってもらえないんですよね。結婚して妻も子どももいるとはいえ、僕もまだまだ“男”なので、やはり『かっこいい』っていう賛辞のコトバが欲しいんですよ。仕事の価値観においても『かっこいい』かどうかが大切だと思っているので! なので、自身をかっこよく見せたいときには、必ずスーツを着るようにしています」
と、平地さん。今回着用してくれたスーツは、麻布テーラーのオーダーメイドのツーピース。コットン素材で、明るく上品なクリームカラーが、ポッチャリ体形を軽快に引き立てる。
「コットンのパンツは、ポッチャリ男の味方ですよね。ウールだとすぐに股擦れしちゃって穴があいちゃうけど、コットンは頑丈で破れにくい。吸湿性といった面では課題は残りますが、コットンの強度の高さは見逃せません。ちなみに、ジャケットは通気性を意識して裏地をキュプラにしています。パンツの丈やシルエットにもこだわりがあります。丈はやや短めに。裾にかけて細くなるテーパードなラインにすることで、体形をカバーしています。また、折り返しも太くし、バランスをとりました」
いい仕事が回ってくるためにまず自分の体にフィットしたスーツを作ること
ちなみに平地さんの会社では、新入社員が入ると、福利厚生の一環で麻布テーラーのオーダースーツをプレゼントするという。
「麻布テーラーさんは、3万円代から上質なオーダースーツが作れるので重宝しています。オーダーって聞くと「高いんじゃないの?」って身構える人も多いですが、サイズの合わない吊るしのスーツを着ていてもいい仕事は回ってきません。スポーツの世界でも同じことが言えると思うんですが、自分の体に合わないユニフォームを着てプレイすることはありえないわけで。ほんの少しだけ予算に余裕を持てば、オーダースーツを作ることができるんだから、ここは妥協しないでおくべきでしょう!」
スーツに合わせたシャツは、ワイドスプレッドの衿が特徴的。ノータイでも決まるシャツには、小剣をあえて長く残した平地流の結び方がなされたネクタイが揺れる。
「僕、ネクタイの結び方には一過言あるんですよ。体も頭も大きいので、普通に結んでしまうとノットが小さくてバランスが悪いんです。なので、あえて太い位置で結わいています。バランスをこうやって崩すことで、印象にも残りやすくなるのも、うれしい効果です」
この日、平地さんが締めていたのは、フランスの老舗シャツメーカー「シャルベ」のネクタイ。お兄さんからの誕生日プレゼントだという。シャルベは、ケネディ大統領をはじめ、世界的ハリウッドスターからも愛されるブランドだが、日本ではなぜか知名度が低い。こうした“価値のわかる人”の間で長く人気を集めるアイテムを使うことも、男を磨くための必須条件なのだ。
“赤×黒”がもつカッコよさ
続いて、平地さんの私服に注目してみよう。元バスケットボール選手として、プライドとともに着用しているのは、シカゴ・ブルズのタンクトップジャージと、ナイキエアージョーダン。どちらも赤と黒でカラーが統一されている。
「シカゴ・ブルズが好きなわけじゃなくて、マイケル・ジョーダンが好きなんですよね。でも、ブルズのイメージカラーである“赤×黒”ってすごくかっこいいじゃないですか。なので、会社のロゴも意識して赤と黒にしているんです。このタンクトップジャージは、ミシンを使った手縫いの品。手をかけられた1枚です。大量生産品と違い、重厚感があって高級感があるのがイイんです。こうした、ちょっとしたこだわりを散りばめるのが、自分流にお洒落を楽しむコツですね」
上の写真は、入場制限がかかり、チケット入手がかなり高倍率となった「LOUIS VUITTON×Supreme」の迷彩柄ジャケットとキャップが、現在のお気に入り。
「自慢じゃないんですけど、こういう“入手が難しいもの”を手に入れたりするのが得意なんですよ。“予約困難な店”にすんなり入れたり。この運の良さも、僕の実力だと思うので、仕事に、プライベートに、活かしています!」
実力と努力で“運”をつかんできた平地大樹さん。これからの活躍に期待がかかります!
平地大樹 Taiju Hirachi
1980年、東京都生まれ。電気通信大学知能機械工学科を卒業後、プロバスケットボール選手を目指して渡米。夢を果たせず帰国するも、日本初のプロストリートボールリーグで1年半活動。その後、人材コンサルティング会社、Webコンサルティング会社を経験し、2011年にWebコンサルティング事業を主軸とした「株式会社プラスクラス」を創業。スタートアップ企業の中でも、最も注目度が高いひとりに数えられる成長を見せている。
また、引退したプロスポーツ選手のキャリア支援を将来的に行うべく、「プラスクラス・スポーツ・インキュベーション株式会社」を創設し、スポーツチームやメーカー、メディアのプロモーションを展開。スポーツ選手たちの“将来への不安”を軽くするべく、意欲的に活動している。
和栗恵