【ザ・ポチャフェッショナル】株式会社GO 代表取締役 三浦崇宏【前編】
さまざまな分野の第一線で活躍するポチャメンに話を聞く「ザ・ポチャフェッショナル」。第1回目は、 The Breakthrough Company GO のPR・クリエイティブディレクターで、話題の企画をいくつも手がけている三浦崇宏さんに話を伺った。
さまざまな分野の第一線で活躍するポチャメンに話を聞く「ザ・ポチャフェッショナル」。第1回は『週刊少年ジャンプ』と東京メトロがコラボしたスタンプラリー企画や、AKB48のシングル『願いごとの持ち腐れ』のミュージックビデオのクリエイティブディレクションなど、話題の企画をいくつも手がけている、The Breakthrough Company GO のPR・クリエイティブディレクターの三浦崇宏さん。ポッチャリ体型をコンプレックスではなく、己の武器としてどのように仕事に活かしているのか三浦さんに話をうかがった。
多少やんちゃな提案もポッチャリ体型なら和らげられる
──仕事をするうえで、ポッチャリ体型はどのような利点がありますか?
「僕のおもな仕事はクライアントさんにプレゼンをすることですが、普通のことを提案してもビジネスにはならないんです。クライアントさんが想像もつかないような新しいことや革新的なこと、それでいてビジネスに繋がることを考えてプレゼンをします。そういう時、太っているほうが、ちょっとやんちゃな提案をしても、相手に柔らかく受け止められることがあります」
──外見で多少マイルドに見えることもありますもんね。
「太っていると貫禄もあるようにも見えるし、多少大きな態度を取ってもおもしろ体型で緩和されることもあると思います。仲間にもよく『痩せたら営業を取れなくなるからダメだよ』って言われています」
──ファッションにも気を使いますか?
「今日はちょっと気を抜いてしまったので、今から着替えてきたいくらいですが(笑)でも、スーツよりもカジュアルな服装が多いですね、短パンのスーツを着ることもあります」
──クライアントと会うときは、爽やかな服装を意識しますか?
「爽やかすぎるファッションは逆に良くないと思っています。やはり変わったことを提案するのが僕の仕事なので、『この人は自分とは違う発想を持っている人だな』というのを一目でわかっていただくためには、ファッションで自分のキャラクターをどう伝えられるかを意識します」
──なるほど。
「また、チームで仕事をすることが多いので、僕はやんちゃな格好をしているけど、共同経営者には『ちゃんとした格好をしてほしい』と言ってます。役員が3人いるのですが、僕以外の2人は美男美女なんです。イケメン、美人、面白いやつ、というのがトリオとしてのバランスがいいんですよね。そういう全体感が大事かなと思います。ダウンタウンも漫才をするときは、浜田さんがアロハやTシャツで、松本さんがスーツでビシッと決めている。あの感じが理想なんですよね」
ふわっとしたテイストが一箇所あるコーディネートを意識
──私服のテイストは?
「“オラふわ系”って呼んでいるんですけど、一見するとちょっとオラついた感じに見えるけど、ちょっとふわっとしたテイストが一箇所あるコーディネートを意識しています。カシウエアやベロアなどの触り心地のいい素材の服を着ることが多いですね」
──お気に入りのブランドは?
「普段はアディダス、ユニクロ、ルイ・ヴィトンの組み合わせが多いです。スポーツブランドのウェアは伸び縮みするのがいいですよね。あと、ミーハーなので、コラボアイテムや限定アイテムに異常に弱いです。今かけているメガネも、ジャポニスムというブランドの限定モデルで、柄の部分が竹になっています。リュックはヴィトンとフラグメントのコラボです」
いい女ほど太っている男が好き
──ちなみに現在の体重は?
「最近、体重を計っていないですが、95kgくらいだと思います。3年くらい前に一度100kgを超えたことがあって、『さすがにマズイかな…』と思い、90kgまで落としました。そのときは極端な炭水化物抜きをしました。鶏そばとカレーライスが有名な六本木の中華料理屋『香妃園』によく行っていたのですが、鶏そばのスープとカレーのルーだけ飲んで、麺と米は食べないという。まわりの仲間は塩分の心配をしていましたが(笑)」
──痩せていた時期はありましたか?
「柔道をやっていた高校時代は痩せていました。そこから40kgくらい太ったので。当時の写真があるんですけど……」
高校時代の写真
──完全に別人ですね! 痩せていた時代はモテましたか?
「どちらかといえば太っているほうがモテると思います」
──ポチャメン好きの女性が寄ってくる?
「いえ、違うんです。いい女ほど太っている男が好きなんです。世の中の大多数の女性は、男をアクセサリーだと思っているので、自分に足りない部分を男で埋めようとする。たとえば『パーティーに行った時にかっこいい男を連れてないといけない』とか『友達に紹介する時にイケメンのほうが安心する』とか、そういう見栄があるんです。 でも、本当にいい女は、男にそんなことを求めない。ビジュアルもお金も気にしないんです。自分自身が輝いていてアクセサリーが必要ないので、外見なんて気にせずに、自分が本当に好きな人と付き合いたい、と思うんですよ」
──言われてみればたしかにそうかもしれません。
「そう考えると、安心感があって、一緒にいて落ち着ける人で、明るくて清潔なデブといい女が付き合うのは必然的なんです。だから、世の中の男性はみんなもっと太ったほうがいいと思いますよ」
──ロジックが通ってますね!
「なおかつ、デブって大抵面白いんですよ。イケメンってわざわざ面白くなる必要がないじゃないですか。でも、デブはデブなりにモテたいから、話術を磨いたり、面白くなろうと努力をする。『面白さ』って持たざる者の武器だと思うんです」
後編は、「ミシュラン」ならぬ「ミウラン」を作っているという食通の三浦さんが自信を持ってオススメする三つ星店をご紹介!
最近、流行りの「インスタ映え料理」や「痩せ信仰」についてもクリエイティブな観点から鋭く分析していただきました。
Mr.Babe編集部
2007年 博報堂入社。同社、ならびにTBWA\HAKUHODOにて、ストラテジックプラニング、PR、クリエイティブを歴任。2017年独立。カンヌ広告祭・日本PR大賞・フジサンケイグループ広告大賞など数々の広告賞を受賞。
2017年株式会社GOを設立。
株式会社QREATOR AGENT 取締役、渋谷区観光協会 プロデューサー。
Mr.Babeプロデューサーでもある。