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大人気替え歌YouTuber・たすくこまに聞く、デブ替え歌を作るコツとは?【中編】

デブの快進撃!? 替え歌YouTuber“たすくこま”のクリエイションに迫る!


我らがポチャメンを代表する大人気YouTuber・たすくこま。見た目も内面もワイドな魅力に迫るインタビュー連載第2弾は、替え歌楽曲の制作に隠されたまさに“ミスターベイブ”なクリエイションに焦点を当ててお送りしよう。

前編のインタビューはこちらから

総再生回数3000万回越え!彼の歌が“聴かれる”そのワケは?


【替え歌】太めの花子さん – back number【原曲:高嶺の花子さん】

――個人的に初めて聴いたたすくこまさんの替え歌が「太めの花子さん」なんです。冒頭の「女子から見た僕はきっとただの脂肪の塊」あたりはフフッと笑いながらもその歌唱力の高さから意外と自然に聴いてられるんですよ。ただ、その後のスキャットには思わず吹いてしまいました。「Hu〜♪じゃねえよ!」って(笑)とにかくまず、どの曲も音源としてのレベルがかなり高いですよね!

「替え歌って結構批判が来やすいジャンルなので、なるべく原曲の雰囲気を壊さないようにっていうのは気をつけてますね。歌う技術にしても、あまりにも下手すぎると元々のアーティストの方やファンの人たちが作り上げた世界観を壊してしまうことにもなりかねないし」

――元々その曲が好きで、検索から見にきてくれたような方もいる訳ですしね。そんな中「どの歌でも本家に似せて歌ってるところが凄い!」「歌唱力の無駄遣い」なんてコメントが殺到してるクオリティはさすがの一言に尽きます。

「ありがたいですね、本当。一番気をつけてるのは替え歌の歌詞です。まるまる変えてしまえば、それはただの作詞になってしまうんです。まずは『これ!』っていう自分の好きな曲を決めて、できるだけ原曲の歌詞を使いながら全体の雰囲気をチェンジしていくことを意識して作っています。どの曲も一か所必ずどこかに、自分が聞かせたいワードを決めるんです。そこから徐々に周りのストーリーを広げてくようなやり方ですね」

――なるほど。私は握手会に行くほどの乃木坂46のファンなんですが、「インフルエンサー」の替え歌にもそんな原曲へのリスペクトを感じられてかなり高まりました! タイトルから着想を得て元々の歌詞を活かしつつ、見事にテーマを「インフルエンザ」に持っていってしまうのは替え歌ならではの面白さですよね。

「あれはまさにタイトルありきで、インフルエンザの知識は俺にはまったくなかったんです…。だからWikipediaを検索して、ちゃんと情報を下調べしてから歌詞とストーリーを作り込みました。あとは、元々の歌詞の文字数を変えないことを心がけてます。例えば原曲の歌詞が5文字だとしますよね。そこに自分の思いついた言葉が入らない時は、類義語とかをググってあてはまるワードを探したりもします!」


【替え歌】乃木坂46『インフルエンザ』【原曲:インフルエンサー】

――めちゃくちゃクリエイター気質ですね! 他にもそういったインスピレーションから展開した替え歌はありますか?

「やっぱり替え歌なので、空耳的な歌詞で攻めたいんですよ。例えばBIGBANGの『FANTASTIC BABY』から作った社畜の歌があるんですけど、普段聴いてる時からずっと『ブンシャカラカ』が『本社がバカ』に聞こえていたので、あれは本社をバカにしたいがためだけに作りましたね(笑)」


【替え歌】残業がヘビー 原曲 FANTASTIC BABY

目の付け所が、ワイドです。“デブ”は誰しもが共感するテーマである!?

――これだけ多くの人たちに支持されている手応えとしては、どんなところがウケてると思いますか?

「曲選びっていうのも重要なポイントかもしれません。自分と同じ26歳世代にはドンピシャで、同世代からしたらかなりテンションの上がるような曲を出しても、今の若い子たちには微妙なリアクションをされる時もあって。知らない曲の替え歌なんてピンとこないと思うので、より多くの人に楽しんでもらうために最新の曲もチェックして織り交ぜつつ更新しています」

――確かに、その時流行りのタイムリーな楽曲だったり、カラオケで人気の“みんなが知ってる曲”を中心に配信しているところがどんな世代でも親しみを持てる秘訣に見えます。親しみを持つと言えば、“デブ”もたすくこまさんにとってのキーワードなんだとか?

「デブネタは溢れ出てくるんですよ! デブって一括りにするとあれですけど、どんなに痩せてる人でもちょっとお腹が出てきただけで『デブった〜!』なんて言いますよね。自分自身、高校時代に180センチ70キロっていう体型だった時にも自分のことはデブだと思ってたので、意外と多くの人に共感してもらえるテーマが“デブ”だと思うんです。高校生の頃に悩んでたことを思い返すと、今は『なんでそんなことで…』ってちょっと後悔するんですね。同じように体型に悩んでる人たちにも、自分の替え歌を聴いてもらえれば『こんなヤバいデブもいるのか!』って笑い飛ばしてもらえると思うんです。『なんだ俺、全然イケんじゃん!』って(笑)そういう気づきになれる存在でありたいですね」


【替え歌】うまいライス はいっ! 原曲:L’Arc~en~Ciel「Driver’s High」

たすくこまは常に“画面の向こう側”にいる人たちのことを考えている。彼の動画投稿への定型文はいつも決まって「替え歌苦手な方は聞かないことをオススメします! 決して〇〇が嫌いな訳ではありません! 自分が好きな歌を替え歌にしております」なのだ。
誰も嫌な気分にさせず、ちょっとだけ共感してから画面を閉じてもらうために見つけた自分の武器が、“デブ”。
「そこに目をつけたのが俺です!」と堂々と語る彼は、格好良かった。

チャンネル登録者数東北No.1 Youtuber
たすくこま

そば屋の店長をしながらYouTubeで替え歌を歌う仙台市在住の26歳。
東北NO.1のチャンネル登録数を誇り、その総再生回数は3000万回を超える。
Twitter https://twitter.com/kppkpp1
YouTube https://www.youtube.com/user/komatasuku

チャンネル登録者数10万人以上にアツい支持を受け、今ノリにノってる大人気デブ替え歌YouTuber・たすくこまへのインタビューシリーズもいよいよ次回がラスト!最終回は人気YouTuberのもう一つの顔と、活動を支える父との絆をお届けします!

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さとうひより